メンテナンスしていないと起こりうる発電量の低下

メンテナンスしていないと起こりうる発電量の低下

太陽光発電というと太陽光発電パネルのメーカーが10年保証などを行っていることもあり、手間がかからない、メンテナンスは必要ないと考えている人も多いようです。しかしメンテナンスが必要ないと思われている太陽光発電システムにもパワーコンディショナといった機器の故障や太陽光発電パネルの汚れによる発電量の低下があることから定期的なメンテナンスが必要と考えられるようになってきています。

特に2017年に施行された改正FIT法により、太陽光発電システムのメンテナンスが義務となったため、むしろ太陽光発電システムにはメンテナンスにかかる費用を含めて設備の償却のスケジュールを考え、運営していく必要があるといっていいでしょう。

特に野立ての太陽光発電所では、野外にあることから自然の動植物に対する対策が必要です。大容量の太陽光発電所は、ある程度の面積の土地を必要とすることから、その多くが自然豊かな郊外に建設されています。郊外に建設すればそれだけ土地の費用が安く、発電所開設の費用を抑えることができるからです。しかしながら、自然豊かな郊外の発電所では、その自然によってトラブルが発生することがあるのです。

例えば、雑草の生育は驚くほどに早いものですが、自然豊かなところに建設された発電所では、その雑草によってパネルの上に影が出来て発電量が低下してしまったというトラブルが多く報告されているのです。発電量を落とさないためには、雑草を定期的に処理する必要があります。

郊外の発電所の周辺には防犯のために大抵フェンスなどを張り巡らせますが、このフェンスに蔦などの植物が絡みついたことによるトラブルも報告されています。植物によって通風性が悪くなったことによってフェンスが台風などの強風によって倒されてしまったという報告もあるのです。

フェンスを破損したままにしておくと、盗難の心配はもちろん動物によるトラブルが発生する場合があります。野生の動物が発電所に侵入し、ケーブルを齧ってしまい、その結果発電量が大きく減少したという報告もあるのです。

地上を走る動物についてはフェンスを張るといった対策を行うことができますが、対策が難しいのが鳥です。最近の太陽光発電パネルは汚れが付きにくく、埃などは雨で洗い流されるようになっていますが、鳥のフンについては雨では流れず、大量の鳥のフンによってパネルが汚され、発電量が落ちたという報告もあります。

発電量の低下は売電収入が減るということです。そして安定した売電収入が得られないということは、設備の償却スケジュールなどの見直しが必要になるということです。そのため、太陽光発電所で安定した電力を確保するには、定期的なメンテナンスが重要です。そしてメンテナンスは個人で行うことが難しいことから、専門の業者を利用する人が多くいます。

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